当院は、成人(18歳以上)の心療内科の保険診療は行っておりません。18歳以上の方はすべて自費診療になります。
初診時は血液検査(必須)と、症状によっては腹部超音波検査も行い、器質的な病変がないかを確認します。月に2回、初診から2年間は保険診療が適応されます(ただし、2年の間に18歳の誕生日を迎えた場合はそれ以降は保険診療は受けられません)。
親御さんだけのご相談(カウンセリング)も行っております。その際は、初診料と別途自費でカウンセリング料(30分)3,300円が必要となります。
費用などご不明点がございましたら遠慮なく0942-46-0172までご相談ください。
■中学2年生、女子。不安障害。
クラスで仲良しの友人が病気になったことがきっかけで不登校。人ごみで不安や恐怖が襲ってきて、気分が悪くなっていた。カウンセリングを受けていたが改善がみられず、カウンセラーからは薬物療法が必要だと精神科を勧められた。母親は子どもに薬を飲ませたくないという理由で当院を受診。
初診時、無表情で顔色も悪く、椅子に座って話をしている途中で気分不良になっていた。治療を始めてから3か月後、彼女は東京までライブに行くことができるようになった。さらに6か月目にはフリースクールに通い始めて、毎日楽しく過ごせるようになった。彼女はやりたいことも見つけ、この春希望する高校に合格。現在、彼女は電車通学で毎日楽しく高校生活を送っている。
■中学1年生、女子。不安障害、自閉症スペクトラム障害。
中学に入学した直後から教室に入るのが怖くなり不登校。大学病院の精神科で自閉症スペクトラム障害と診断された。抗うつ薬や抗不安薬、頭痛薬などが処方されていたが改善せず。内服薬も徐々に増量されていく状況だった。母親はこの状況を心配し当院受診。
初診時、目を合わせようとしない、落ち着きがない、自分の髪の毛をずっと抜く行為を繰り返していた。治療を開始して1か月後には頭痛が改善。2か月目にはフリースクールに毎日通い始め、4か月目にはフリースクールでは個別支援から自律支援に格上げされ、彼女は毎日楽しく電車通学している。なお、治療2か月目から徐々に減薬し、4か月ですべての内服薬は中止できている。
■中学3年生、女子。起立性調節障害。
中学2年生から朝起きて食事をして着替えるまでは普通にしているが、学校に行こうとすると突然青ざめた表情で「行けない」と言って休む日が続いていた。カウンセリングも受けていたが、改善せず当院受診。
彼女は1回目の治療を受けた翌日から学校に行くことができるようになった。その後も症状が再燃することなく志望校にも合格し、無事に中学校を卒業。しかし、高校に入学してすぐに勉強についていけず、再び不登校の兆候が出たため再度受診。この時も1回の治療で問題なく学校に通うことができるようになった。
■高校2年生、女子(岡山県)。引きこもり、発達・適応障害、頭痛。
高校受験の会場の雰囲気に圧倒され受験会場に入れずそのまま高校も行かず引きこもりになってしまった。2年間家から出ることもできず、家族がいない時を見計らってリビングにおりてくるという生活を送っていた。また、2歳頃から頭痛で年間トータル200錠の頭痛薬を服用する生活を送っていた。母親からSNSを通じて相談があり治療開始。
1回目の治療後、頭痛が消失。2週間目にはリビングに自分から降りてくるようになり、率先して食事や洗濯の手伝いもしてくれるようになった。1か月後には外出もできるようになった。現在、高校に行こうかなと意欲も出てきて見守り中である。
■30歳、男性(埼玉県)。引きこもり、自閉症スペクトラム障害、てんかん。
高校3年生の時、発達障害(自閉症スペクトラム)と診断されその時に1週間入院。7年前にも閉鎖病棟に3ヶ月入院していた。無理やりな入院の恨みからか令和3年12月ころより被害妄想のような感じが出て暴言を吐くようになった。令和4年3月位から破壊行為も始まり怖くて家に居られなくなったので8月に母親は夫と自宅を飛び出し自宅の隣の義父の家に住んでいる。母親からSNSで相談を受け治療開始。
1か月治療したところ、暴言や破壊行為も減り、何年かぶりに穏やかに母子間でコミュニケーションがとれた。そして「俺はいずれは働く!そのための準備はしてきた」「毎日食べ物助かる、ありがとう」と言われた。現在、少しずつ親子関係の修復に努めている。
■26歳、女性(宮城県)。うつ、やる気の低下。
職場での上司との確執によりうつ状態へ。配属部署の移動も打診されたが、本人の意向により休職となった。自宅療養中もうつ状態は変わらず、何ごとにもやる気が出ずに塞ぎこむ毎日。見かねた彼氏よりSNSを通じて相談を受け治療開始。
週1のオンラインでのカウンセリングおよび1か月の治療を開始。少しずつ明るさ、笑顔、やる気が回復。1か月後には職場復帰の意欲も出てきた。現在、職場復帰し仕事を頑張っている。
■大学生、男子。コロナワクチン後遺症による不登校。
コロナワクチン3回接種後より症状(ブレインフォグ、うつ、全身の激痛)出現し学校にも行けず、寝込む生活が続いていた。近医で3か月間内服加療中であったが症状は徐々に悪化。医師からは「病気とうまく付き合っていくしかない」と言われたが、あきらめきれず当院を受診。
治療1か月後にはブレインフォグ、うつが改善し学校復帰。3か月目には左手のしびれは若干残るがゴルフが楽しめるようになるまで回復。現在、大学の実習も休まず忙しく学んでいる。
不登校や引きこもり、起立性調節障害の原因は、個人によってさまざまですが、よく言われているのは自己肯定感の低さです。
自己肯定感が低いと、自分を受け入れたり、自信を持つことが難しくなります。この状態では、学校や社会との関わりに不安や恐怖を感じることが多くなります。ストレスや悩みが重なると、その負担に耐えられず、不登校という形で避けることがあります。また、不登校が続くと自己肯定感がさらに低下するという悪いサイクルが生じてしまいます。
不登校や引きこもり、起立性調節障害の治療では、症状に対する薬物療法やカウンセリング、肯定的な言葉がけといった「こころのケア」が一般的に行われます。
しかし、こころの病を経験した人の多くは口を揃えて、「当時、自分が何を思い、考え、行動し、言っていたのか。また周りの人が何を言っていたのか全く記憶がない」と言います。つまり、精神的にも肉体的にも苦しんでいる子どもには、どんな肯定的な言葉がけやアドバイスをしても、こころに響かないと言わざるを得ません。
上記の理由から、まずは「今、ここ」の問題である子どもの精神状態の安定や身体的な苦痛の軽減が重要です。これによって、子どもが物事を冷静に考えることができるようになり、身体的なストレスから解放されたりすることが可能になります。その結果、親子のコミュニケーションが改善され、母親やカウンセラーの言葉が子どもにしっかりと届くことが期待できます。
気分が不安定だったり、憂鬱な気分だったり、やる気が出なかったり、怒りっぽかったりするなどの精神的な症状は、脳の一部である「前頭前野(ぜんとうぜんや)」の働きが悪くなることが原因です。
子どもたちは友達や家族との問題などで考え込んだり悩んだりすると、前頭前野をたくさん使います。長い間悩みが続くと、夜もうまく眠れなくなります。脳は睡眠でしか休むことができないので、だんだん疲れがたまってしまいます。
脳は神経細胞が集まってできています。神経細胞に疲れがたまると、働きが悪くなり、気分が不安定になったり、憂鬱な気分になったり、やる気がなくなったりといった精神的な症状が現れます。
また、脳の「間脳・脳幹(かんのう・のうかん)」という自律神経の司令塔の部分がうまく機能しないと、全身の自律神経がうまく働かなくなり、内臓の働きが低下し、身体のいろんな場所に痛みや辛さが出ることがあります。
つまり、脳がうまく働かなくなると精神的な問題や身体的な不調が出てきます。これらは、単に「こころの問題」としてだけでなく、脳や全身の内臓の働きが関係していると考える必要があります。これまでの方法では、このような問題が見過ごされてしまい、対処されてきませんでした。
通常、精神科や心療内科では、精神・身体の症状に対して「薬物療法(漢方薬も含む)」を用いることが一般的です。しかし、これは一時的に症状を改善または軽減させるものであり、根本的な原因である脳の機能低下を改善するものではありません。
むしろ、長期的な薬の服用は脳の機能低下の要因となります。若い子どもたちが将来にわたって薬に頼ることは避けるべきです。彼らの未来がまだ長いですから、早い段階で薬に頼る状態に陥るべきではありません。
私が提供する治療法は、薬を使わずに、脳の疲労をとり、大脳皮質や自律神経の働きを改善する方法です。また、自律神経の力を使って内臓や組織の働きも改善できます。この治療法によって、こころの問題だけでなく、体の不調も良くすることができます。
子どものこころや体の症状が改善することで、母親の心理的負担が大幅に減り、親子間のコミュニケーションが劇的に改善します。そして、母親の肯定的な言葉を子どもが受け入れることができるようになります。不登校や将来の問題について、親子でしっかりと向き合って解決していけるのです。
さらに、子どもたちは元気になり、やりたいことに取り組むことができます。子ども自らが自己肯定感を高めるチャンスを得ることができるのです。そして、家庭でも笑いが戻り、幸せな時間を過ごすことができます。
私たちの体には生きていくために必要不可欠な2つの流れがあります。1つが神経を介した電気の流れと、もうひとつが体重の60%を占める体液の水の流れです。
この2つが滞りなく流れていればすべての細胞が元気に生き生きと活動できるため、私たちは「健康」だと言え、体は丈夫で、精神は安定することができるのです。
脳と脊髄(せきずい)、そして体の隅々にまで張り巡らされた神経(特に自律神経)は電気信号によって情報の伝達を行っています。神経を介した電気信号が速やかに伝達されることで、私たちの体は正常に作動し、恒常性(ホメオスタシス=心・体のバランス)を保てるのです。
体液は大きく、細胞内液と細胞外液に分かれ、細胞外液は血液、リンパ液、間質液(組織液)、脳脊髄液(のうせきずいえき)に分類されます。体液が滞りなく流れることで、酸素と栄養が十分にすべての細胞に行き届きエネルギーが作られ細胞自体が元気に活動できます。
脳は表面周囲が脳脊髄液で満たされています。脳脊髄液も体液の一部で循環していますが、体液の流れが滞ると脳脊髄液の流れも滞り、頭蓋骨内で貯留してしまいます。
頭蓋骨の閉鎖的な空間で脳脊髄液が貯留すると、脳が圧迫されてしまい脳圧が上昇します。これを私たちは「脳の圧迫ストレス」と呼んでいます(西洋医学にこの考え方は存在しません)。脳圧の上昇により、脳への血液(動脈血)の流れが低下し、酸素と栄養不足になり脳の機能が低下します。
脳は大きく、大脳皮質(だいのうひしつ)と間脳・脳幹(かんのう・のうかん)に分けられ、大脳皮質の機能低下により運動機能・感覚機能・精神機能の低下を、自律神経中枢やホルモンの中枢である間脳・脳幹の機能低下は全身に影響を及ぼします。
不登校など「こころの問題」は、大脳皮質の中でも特に精神機能を司る前頭前野(ぜんとうぜんや:大脳の前の方)の機能低下により起こります。人間関係の悩みなどで人一倍前頭前野を使い、悩みで夜眠れない日が続くと脳の疲労が蓄積します。脳の疲労は睡眠(熟睡)でしか解消できません。
脳を構成している神経細胞の蓄積疲労によって代謝が悪くなり、精神機能の低下によって精神症状(情緒不安定、うつ、やる気の低下など)を発症します。また、間脳・脳幹の機能低下により自律神経の機能低下が起こり、全身の内臓や組織の機能が低下し、内臓や組織に関連したさまざまな痛みや辛いといった身体症状が起こります(内臓体壁反射といいます)。
さらに酸素と栄養不足が続けば、やがて細胞は働きを失ってしまいます。これを機能不全=老化とよびます。老化が進めば進むほど症状は悪化し治り難くなるのです。
現代医学(西洋医学)では、老化は元には戻らないとされ、外科的に切除するか、薬での補充や影響を抑えるしか方法がありません。つまり、現代医学では老化は治せないのです。ましてや、老化で機能が落ちた細胞を言葉がけやカウンセリングで回復させることは到底不可能な話なのです。
CSFプラクティスは、手やソフトブロックと呼ばれる特殊な道具を用いて、痛みを伴うことなく、全身の体液の流れを一瞬で改善することができます。全身の体液の流れが良くなれば、頭蓋骨内に貯留していた脳脊髄液も排出され、脳の圧迫ストレスは解除され、脳圧が下がり、脳の血巡りが改善され、その人の現状での最大まで脳の機能を回復させることができます。
そしてさらに、回復した自律神経の力を利用して、その力に応じて老化している部位を若返らせていきます。そのことで脳や全身の内臓や組織の働きを改善していき、精神症状や身体症状を改善していくのです。
CSFプラクティスの治療効果を維持したり、相乗効果で高めたりするものです。保険は効きませんので選択はご自由ですが、お子さんの早期回復や症状再燃防止に非常に有益なものばかりです。
CSFプラクティスの治療効果を維持するための「脳呼吸枕」。仰向けに10分間寝るだけで脳の圧迫ストレスをとり、深い眠りへと誘い、脳の疲労を改善します。
精神症状・身体症状が改善し学校に行く意欲が出ても、学校に行きたいけどどうしても行けないと思うお子さんがいます。
「久しぶりに学校行って注目されないかな…」「サボりだと言われないかな…」という不安な感情から緊張し自律神経中枢が乱れてしまうからです。
キネシオロジーとよばれる技法を用いて、このような感情を解消して心を落ち着かせて登校をサポートします。費用は保険診療に、別途自費11,000円でお受けできます。
この治療は、ひとつの目標設定(例:毎日楽しく学校に行く)につき1回の治療で十分です。数年後の長期の目標設定の場合は、半年~1年ごとに治療を受けられることをお勧めします。
細胞のエネルギーの材料であるマイナス電子を1秒間に250万個発生させる「プラズマ療法」。
身体症状(頭痛や倦怠感など)も見られる場合や、コロナワクチン後遺症の方には早期回復のためにCSFプラクティスと一緒に受けられることをお勧めします。